住宅ローンを変動金利で借りる人が知っておくべきこと

変動金利のリスクに注意

私がFPとして住宅ローンの相談を受ける際、最も多いご相談は、
「これだけ借りて、これから数十年、住宅ローンを払っていけるだろうか?」
というご相談です。
今は、払えるのはまちがいありません。
払える額しか銀行は貸してくれないからです。
しかし、これからの人生において、住宅ローンの支払いができなくなるような出来事があるかもしれません。
その場合、どのように対処するのか、事前に備えておかなくてはなりません。

住宅ローンの支払いが厳しくなる原因

  • 教育費負担の増加
  • 病気・ケガで働けなくなる
  • リストラなどで失業
  • 給料・ボーナスカット、収入減
  • 金利の変動

住宅ローンの相談者の多くは、20年以上も金利が下降基調であり低金利が続いていることから、金利は上がらない、と考えておられます。
しかし、この先30年、35年もの長期間、現状の低金利が維持される保証はありません。
変動金利で住宅ローンの借り入れをされる方は、金利変動リスクについて認識しておく必要があります。
金利は半年に1回見直されています。年に2回もです。急に金利が上がることを常に警戒しておくべきです。

変動金利で住宅ローンを組むように誘導されている?

住宅ローンの借り入れを検討されている方は、住宅ローンの関する知識をどこで得ているのでしょうか?
最も影響を受けている情報源は、住宅や不動産の営業担当者と銀行の住宅ローン担当者です。
彼らが決まって口にする言葉が、
「みなさん、変動金利で借りられてますよ」
という言葉です。
彼らの目的は、家を買ってもらうこと、お金を借りてもらうことです。
当然、不安を煽るような話は一切しません。
固定金利では、毎月の支払額が多くなり、借りる側からすると負担が大きく見えます。
返済への不安から住宅購入計画を白紙に戻してしまい、契約を逃してしまうかもしれません。
そのため、支払額が低く、払っていける確信を持ちやすい変動金利を推すことになります。
営業担当者は契約を獲得することが目的なので、そうなるわけです。
しかも、彼らも住宅ローンは変動金利で借りた方が得だと強く信じ込んでいます。
お客様に良かれと思って変動金利をお勧めしている方もおられるようです。
営業の現場にいる人間の多くが、住宅ローンの金利が高かった頃を経験していないから当然かもしれません。

金利が高い時期を知らない営業が多い

私が大学を卒業してハウスメーカーに入社した20数年前、銀行の住宅ローンの変動金利は6%ぐらいだったと記憶しています。
多少は上昇する局面もありましたが、その後20年以上、住宅ローンの金利は下落傾向が続いています。
20年前にはまだ社会に出ていなかった30代、20代の方は住宅ローンの金利が上がる可能性について、あまり納得できないのは無理もありません。
銀行の窓口でも同様です。
住宅ローン担当の銀行員が言う言葉は、
「みなさん、変動金利で借りられてますよ」
なのです。
銀行としても住宅ローンを借りて欲しいので、返済が楽に見える変動金利をお勧めするのです。
返済額に余裕がある分、多く住宅ローンを借り、より高額な住宅を買うことになります。
背伸びしすぎた住宅を購入してしまい、将来の家計を圧迫することになるかもしれません。

変動金利で借りる場合の注意事項

人それぞれ、収入も、資産も、将来の目標も異なります。
他の人と同じであることを重視してはいけません。
あくまでも、自分の場合はどうなのか、自分の目線で判断しなくてはなりません。
変動金利を選択できる人は、将来の金利上昇リスクに対応できる方のみなのです。
例えば、自己資金を多く出せるので、借入額が少ない方とか、毎年、十分にお金を残し積み上げることができる方です。
もし、月々の収入から住宅ローンの返済額を引いて、十分にお金が残らないのであれば、家計の見直しを徹底的に行うか、住宅ローンの借入額を減らすとか、住宅購入を延期するとか、再検討の必要があります。
住宅ローンの借り入れは、家族の一生を左右します。
自分の状況を把握し、冷静に判断しなければなりません。

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